2025年11月05日

 礼拝出席に関わる心掛け 

礼拝出席に関わる心掛け 

 それぞれの人が、それぞれの生活の中で主日礼拝を中心とした信仰生活をしています。以下の心掛けについては、教会員の行動を画一化しようとするものではなく、ご自身の主日礼拝についての考えや態度を自覚化するために読んでいただければ幸いです。

 心掛けのタイトルを、仮に「15分前の来会」としておきましょう。私の気持ちとしては、「30分前」としたいところですが、教会での礼拝開始15分前には聖堂に到着するように心掛けていただきたいと思っています。

 礼拝堂に入ったら、静かに礼拝準備の黙祷をして、当日の聖書日課、特祷に目を通し、当日用いられる聖歌の箇所に栞を挟みます。これだけでも、心を落ち着けて行えば、少なくとも数分を要するのではないでしょうか。

 また、私たちの教会では、当日のアッシャー(案内係)が旧約聖書日課と使徒書の朗読を出席者にお願いしていますが、依頼された方が、まだ当日の聖書日課に目を通していないとなると、その時点から朗読の準備をすることになります。依頼する方もされる方も十分な時間的余裕をもって準備し、礼拝での日課朗読ができるようにすることが望まれます。その他、当日の週報全体にも目を通し、当日の代祷項目についても思いを込めて祈る準備ができると良いでしょう。

 教会員には、メールボックスが用意されています。主日には、是非、早めの到着を心掛け、メールボックスの中も礼拝前に確認するようお勧めします。『教区時報』をはじめ管区や教区の発行物は、原則として各氏(世帯)用メールボックスに入れています。また、月約献金袋返却等にもメールボックスを利用しています。献金袋には係の受領印が押されていますので確認し、事前に準備しましょう。

 教会での礼拝は、通常、5分前に点燭して礼拝前の沈黙(礼拝前黙祷)の時間になります。教会によっては、この時間にオルガン前奏を行い、あるいは、この時間にはオルガン前奏も終えて完全沈黙の時間にしています。

 掲示物にも注目しましょう。

 私たちの教会では、教会からの報告や連絡事項は、「週報」、月刊教会通信である本紙「マラナ・タ」、教会報「我が牧者」を通して行っています。その他にも、日本聖公会管区からの催し物、特定の主日についてのポスター、主教会からの声明、管区総主事や各委員会からの報告などがあります。それらの多くは、聖堂入り口とコモンルームの掲示板に貼付しております。それらの掲示物は世界の動きやそれに対するアングリカンコミュニオンの対応、日本聖公会の主教会や各委員会の意思表明や報告など様々な内容や事柄に及びます。それらすべてを、主日礼拝後に口頭でお伝えすることは時間的にも内容の質と量についても限界があり、それぞれの方に実際に目を通していただくほかありません。そうした文書の中には、世界の教会の動向ほか沢山の情報が含まれています。できることなら、毎主日とは言いませんが、30分前には教会に到着するように心掛け、掲示物にも目を通してください。

 ことに主日の礼拝には、思わぬ来会者がある場合があります。中には、キリスト教の教会での礼拝が初めての方、また、聖公会での礼拝が初めての方が来会する場合もあるでしょう。教会員はお客様ではなく、その方々をお迎えする立場にあります。聖書、祈祷書、聖歌集等についてのご案内をすることが必要になる可能性もあります。案内(アッシャー)の人に任せきりにせず、お客様をキリストにつなぐ大切な働きでもあります。ぜひ、主日には早めの来会を心がけて下さい。忙しい中、やっと間に合うように礼拝に駆けつける人がいることも承知しておりますが、共に心掛けたいことを記しました。
(東松山聖ルカ教会 教会通信『マラナ・タ』2025年8月号所収)
posted by 聖ルカ住人 at 11:10| Comment(0) | エッセー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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