2024年08月16日

充実した日々のために (愛恩便り2021年1月)

充実した日々のために

 あなたがたは、もっと大きな賜物を受けるよう熱心に努めなさい。(コリントの信徒への手紙一第12章31節) 


 新年おめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。

 今年度も残すところ、実質的には2ヶ月半ほどです。子どもたちはこの短い間にも、親しい仲間と遊びを深め、これまで触れ合うことの少なかった仲間と新たに出会い、対人関係の深さと幅を更に広げて成長していきます。

 今号では、子どもたちが充実した第3期を過ごすために、少々具体的なことを記そうと思います。必ずしもすべての人に当てはまる事ではありませんが、皆さんに承知していただくことで、更に充実した幼稚園生活を目指していけると思います。

 一つは、登園時刻のことです。本園は朝9時までに登園することになっていますが、午前9時を登園の目安時間としてではなく、園の登園完了時刻と考えていただきたいということです。園バス通園は別にして、可能であれば、子どもたちの到着時刻を少し早めにしていただけると有り難く思います。早めに登園することは、遊び時間を長く持てるだけではなく、その日の教材や遊具の占有の仕方にまで影響を与える場合があります。多くの場合、早めに登園した方が遊びの内容にも充実感を持てることは容易に想像できるでしょう。いつも既に登園している友だちに合流していた子どもが、登園を15分早めたら自分の選択と判断で遊びを展開するようになり、園生活での充実感も明らかに変わった事例もあります。各ご家庭の事情があることは承知しておりますが、できるだけ早めの登園を心がけてください。

 二つ目は、トイレットトレーニングのことです。第3期のこの時期の課題ではないという一面はありますが、お知り合いの小さな子どものいる方々のためにも心に留めていただけると幸いです。人の排尿や排便には体の感覚が伴いますが、大人にとって都合の良い紙オムツは子どもの排尿や排便の感覚とその意識を無頓着にして、その結果、子どもが自分で排泄の括約筋をコントロールできるようになる時期を遅らせます。子どもが遊びに集中している最中に粗相をした時、その始末のために遊びの展開が途切れることにもつながります。愛恩幼稚園では、低年齢クラス保護者の方々に紙オムツからパンツ着用への移行をお願いしましたが、それも上記のような理由からです。園生活を充実させていこうとする時、排尿排便の自立は大切な課題になります。子どもたちが自分でトイレに行けることは、園の管理上の都合ではなく、本人の活動の集中と生活の充実のためにも大切な課題なのです。寒い季節ではありますが、子どもたちの生活の充実のためにも、ぜひ取り組んでくださいますように。

 生活習慣の確立や十分な食事と睡眠の確保などは、それ自体は生活目的にならない一面もありますが、豊かで充実した生活の「枠」として大切な課題です。その「枠」があってこそ、子どもたちはその中でエネルギーを集中しまた開放していきます。

 充実した幼稚園生活を作り上げていくために、ご理解とご協力をお願いします。改めて、本年もどうぞよろしくお願い致します。

posted by 聖ルカ住人 at 16:32| Comment(0) | 幼稚園だより | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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