2022年12月21日

成長の時を見守り支える

成長の時を見守り支える 

 「何事にも時があり、天の下の出来事にはすべて定められた時がある。」(コヘレトの言葉第3章1節)

 新年おめでとうございます。本年も教職員一同で子どもたちの心身の豊かな育みのために努めて参りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 我が家では、今年も一つヒヤシンスの水栽培をしています。秋に買った球根を冷蔵庫に入れて約一ヶ月の擬似冬体験をさせた後、12月始めに水栽培を始めました。先ず根が伸びるように薄暗いところに置いて、今は明るい部屋の中に置いてその成長を楽しんでいます。明るく暖かな部屋に置くかれたヒヤシンスは毎日少しずつ成長しているのが分かります。やがてつぼみの頭が見えてくるでしょう。花の咲く時が楽しみです。

 それぞれの子どもたちにも成長の時があります。ふさわしい環境の中で、十分に根を張る時、葉をしげらせる時、花を咲かせる時、実を結ぶ時、休眠する時。成長するのは子ども自身であり、私たちに出来ることは良い環境を整え、手出しをするのではなく眼差しを向けて見守ることです。それぞれの子どもの姿をしっかりと見極めながら、急がせるのではなく、かといって放任するのでもなく、心の栄養になる環境を整えて子どもたちの成長を共にする喜びを経験する年にしていきたいと思います。各ご家庭におかれましても、子どもたちが出来るだけ規則正しい生活が出来るようにご配慮いただければ幸いです。なぜなら、規則正しい生活は一日の中での「時」のメリハリをしっかりと創り出すからです。生き生きと心を通わせ、言葉を交わし合う生活を創っていく上でも、「時」をしっかりと意識していたいと思うのです。

 近年、日本の教育力の低下が指摘され、マスコミで昨年も高校生の学力が世界の他国に較べて順位を下げていることが話題になりました。特に思考力や応用力の低下が目立っているようです。その原因を考えてみると、子どもたちが幼い頃から周りの人たちと対話する機会を奪われ、自分の実感を大切にした心の触れ合いを無くしていることが挙げられるのではないかと思います。

 人と人との深く暖かな心の交流が無ければ人間としての成長はあり得ません。時代は私たちを怠惰にさせるほどに便利な道具や指先を動かすだけで遊んだ気になる遊具にあふれ、心と体を十分に動かしながら他の人とぶつかり合い、理解し合いながら心の交流を深めることが乏しくなってきています。その中で人は次第に孤立化し、「時」に対するメリハリも失っているかのように感じられます。

この年を、安易さや手軽さに流されることなく、子どもの確かな成長を信じ、願い、豊かな交わりのある生活を創っていくことができるよう、教職員一同で努めていきたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

(愛隣幼稚園(宇都宮)園便り『あいりんだより』2008年1月 )

posted by 聖ルカ住人 at 13:10| Comment(0) | 幼稚園だより | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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