名前のこと-園児との会話から- 2022年11月25日(金)
昨日は、幼稚園の礼拝の日で、テーマの聖句は「あなたは身ごもって男の子を産む。そのことイエスと名付けなさい(ルカによる福音書第1章31節)。」だった。
降誕日のちょうど1ヶ月前であり、どのようなお話をしようかと迷ったが、この日の礼拝は11月誕生児の感謝祝福の礼拝を兼ねており、天使ガブリエルからマリアへの「受胎告知」のことよりも「名付けられること」を主なテーマにして話すことにした。
降誕日のちょうど1ヶ月前であり、どのようなお話をしようかと迷ったが、この日の礼拝は11月誕生児の感謝祝福の礼拝を兼ねており、天使ガブリエルからマリアへの「受胎告知」のことよりも「名付けられること」を主なテーマにして話すことにした。
話の主旨は以下のようであった。
『天使ガブリエルは、マリアから生まれる赤ちゃんの名をイエスにするように命じました。イエスという名は「神さまは救い」という意味で、マリアから生まれたイエスさまは、大人になると、その名前の通りのお働きをするようになりました。その名前にはイエスのお父さまである神さまの思いや願いが込められていました。私たち一人ひとりも生まれたときに、両親や家族の思いや願いを込めた名前が付けられ、他の人とは取り替えられない大切な人として生きることが始まりました。その一人ひとりを救い主である主イエスが守り祝福していてくださいます。今日は、皆さんがどのような思いや願いを込めて名前が与えられたのか、ぜひお家の人にきいてみてください。私たちは、一人ひとりが取り替えられない大切な人として幾度も名前を呼ばれて、神さまと周りの人々に大切に育てられてまた今年の誕生日を迎えられることを感謝しましょう。』
『天使ガブリエルは、マリアから生まれる赤ちゃんの名をイエスにするように命じました。イエスという名は「神さまは救い」という意味で、マリアから生まれたイエスさまは、大人になると、その名前の通りのお働きをするようになりました。その名前にはイエスのお父さまである神さまの思いや願いが込められていました。私たち一人ひとりも生まれたときに、両親や家族の思いや願いを込めた名前が付けられ、他の人とは取り替えられない大切な人として生きることが始まりました。その一人ひとりを救い主である主イエスが守り祝福していてくださいます。今日は、皆さんがどのような思いや願いを込めて名前が与えられたのか、ぜひお家の人にきいてみてください。私たちは、一人ひとりが取り替えられない大切な人として幾度も名前を呼ばれて、神さまと周りの人々に大切に育てられてまた今年の誕生日を迎えられることを感謝しましょう。』
メッセージのテーマがマリアへの受胎告知とイエスの命名のことなのか、私たちの名前のことなのか焦点を絞りきれず、私は、子どもたちがどのように受け取っているのか落ち着かない思いで礼拝を終えていた。
日頃、園児たちとはあまりおしゃべりする機会が無い私であるが、今日は年長児の遠足に同行し、子どもたちと一緒に歩いたり遊んだりする時間が与えられた。
日頃、園児たちとはあまりおしゃべりする機会が無い私であるが、今日は年長児の遠足に同行し、子どもたちと一緒に歩いたり遊んだりする時間が与えられた。
歩きながら一人の男児が私に話しかけてきた。
「先生、僕の名前はね、夏になる頃には木がどんどん伸びて、沢山の葉が青くなって、大きくなって、やがて実をつけるでしょ。夏の木のようにすくすくと元気に育つようにって・・・」。
「それで、直樹くんか。素敵な名前だね。なおちゃんは何月生まれ?」。
「7月」。
「昨日の礼拝での名前のこと、お家で聞いてみてくれたんだ」。
「うん」。
なおちゃんが、家庭で、礼拝での「宿題」のことを話題にし、おそらく、家庭で温かな雰囲気の中でこの話題が受け止められ、なおちゃん命名の謂われが語られたのだろう。
「それで、直樹くんか。素敵な名前だね。なおちゃんは何月生まれ?」。
「7月」。
「昨日の礼拝での名前のこと、お家で聞いてみてくれたんだ」。
「うん」。
なおちゃんが、家庭で、礼拝での「宿題」のことを話題にし、おそらく、家庭で温かな雰囲気の中でこの話題が受け止められ、なおちゃん命名の謂われが語られたのだろう。
小春日和の穏やかな一日は、単に天候に恵まれただけでなく、子どもとの会話にも恵まれた豊かな日となった。