今春のある土曜日の午後のこと。私が南側道路に面した花壇の雑草をぬいていたら、子どもをバギーに乗せたお母さんらしい二人が歩きながら話をしている声が聞こえてきました。
「ここ、とっても雰囲気が良いのよね」。
下から見上げる駐車場まわりの草花や芝生広場とその上の園舎の風景を言っていたのでしょう。私はおだてられて木にも登る思いになって、その日の作業に力が入りました。何と単純な私・・・。その母親たちが2,3年後にその子をこの幼稚園に入園させるかどうか分からないし、教会の礼拝に来ることもないかもしれません。でも、私の植栽作業で、季節の花が咲き、草むしりが教会周りの環境整備の域を越えて、人々にちょっとした楽しみを与えることが出来ていれば、それはとても嬉しいし有り難いことです。
東松山聖ルカ教会 教会通信『マラナ・タ』 2022年6月号掲載