2022年12月08日

笑顔を交わし合うこと

笑顔を交わし合うこと

 人は独りでは生きていけません。
人は、特に赤ちゃんは、他の人と一緒に生きることで、はじめて自分のことも相手のことも確認できるようになるのです。聖書の創世記第2章18節で主なる神さまは「人が独りでいるのは良くない。彼に合う助ける者を造ろう。」と言ってパートナーとなる女の人を造りました。ここに人の性質がとてもよく表現されていると私は思うのです。人が独りでいると、自分の思っていることや考えていることを行動に表しても、そのリアクションがありません。すると、自分自身の確認が出来ないのです。神さまは人が独りでいる姿をご覧になって、人に合う相手を与えてくださったのです。これは、大人と大人の関係だけではなく、親子の関係(特にお母さんと赤ちゃんの関係)でもとても大切なことなのです。
 このごろ衝動的に犯罪を犯してしまう人がいて、時々新聞やテレビラジオで話題になるのですが、容疑者は「誰でもいいから包丁で刺してみたかった」言っていたなどと報道されています。こんなところにも、人と人の関係が深くしっかり結べないでいる現代人の様子が表れてるように思うのです。
 さて、赤ちゃんは自分の目の前にいる他の人との間で自分を確認します。赤ちゃんはまだ「自分を確認する」なんていう難しい言葉で自分をとらえているわけではありませんが、赤ちゃんがどのようにして対人関係を取れるようになっていくかを振り返ってみると、この「自己確認」は赤ちゃんがすべきとても大切なことなのたと気付くでしょう。
 赤ちゃんとお母さんが向かい合っています。お母さんがニコニコしながら赤ちゃんに優しい言葉で語りかけます。すると、赤ちゃんはご機嫌が良くなって、ニコニコっと笑います。お母さんは「まあ、かわいい!」と思ってまた赤ちゃんに笑って語りかけます。赤ちゃんはまたニコニコっと笑いました。お母さんにとってこれは本当に至福の時です。いえ、そればかりか、お母さんが赤ちゃんによって「自分は母親である」という実感を強められる大切な時でもあるのです。
 一方この時は、赤ちゃんにとっても至福の時であり、大切な時なのです。赤ちゃんにとってはまだまだ言葉は出なくても、お母さんとのニコニコのやり取りを通して自分を感じ、またお母さんを感じているのです。つまり、お母さんという他人を通して赤ちゃんは自己確認をし相手の人を認識するようになっていくのです。お母さんに協力してもらい6ヶ月くらいの赤ちゃんと実験をした人がいました。赤ちゃんがお母さんの前でニコニコ笑いかけてもお母さんは能面のような顔をして表情を変えないのです。すると赤ちゃんはどうなると思いますか。赤ちゃんは気の毒になるほど不安な表情をして、べそをかく子までいるのですよ。ニコニコのやりとりの始まりは、お母さんからでも赤ちゃんからでも良いのです。柔らかな声で優しい言葉を赤ちゃんにかけてあげてください。赤ちゃんはそのお母さんを通して自分とお母さんをしっかり確認するでしょう。赤ちゃんのニコニコっとする自分の表現が受け入れられて、優しく確かなリアクションを返してもらえれば、赤ちゃんは自分の存在を受け入れてもらえた経験をし、それはとりもなおさず赤ちゃんが自分の存在を肯定的に実感する経験を重ねることになるのです。
 赤ちゃんとニコニコ笑顔を交わし合いましょう。もしかしたら、そのような時を通してあなたがお母さんとして育まれているのかも・・・。



posted by 聖ルカ住人 at 20:40| Comment(0) | 子育て応援 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする